人生、積み上げるのか、積み下ろすのか

とある音声配信で、気付きがあった言葉を深掘りしていく。

コツコツ積み上げ?無駄を積み下ろす?

「人生は毎日の積み重ね。コツコツ努力することで、結果がついてくるものだ。」

学生時代から努力をする、その過程が大事…など言われ続けてきた。

ただ、世の中のちょっとぶっ飛んだ考えをしている人の中に「積み下ろす」ことを推している人も一定数いるそうだ。

配信者の方は、結論どちらも大事。バランスだよね、という話だった。

私も「コツコツ続けること」練習するからうまくなる、というのは自分でも実感しているし「慣れが全て」というものもたくさん肌で感じている。

その中で「積み下ろす」という考え方に違和感を感じて何度も聞き直していた。

積み下ろすを使うのはどんなとき?

今まで素通りしてきたのかもしれないが、「積み下ろせ」というのはあまり気にかけたことが無かった。

配信者が言う「積み下ろす生き方」とは、「自分は〇〇な人間だ」「〇〇でなければならない」という思い込みを捨てよ。というメッセージらしい。

現実問題、過ぎ去った過去を無かったことには出来ないので、実際は何事も積み上がっているのだけれど、思い込みを捨てることで、新たな気づきがあるのでは?という意味だった。

”人間はこれまで経験してきたことや、自分ができることの中だけでこれからすることを決めようとする”

”これまで築いてきた信念や自分のスキルを一旦置いて「本当に自分がしたいことは何なのか?」「おもしろいと思っていることはなんなのか」ということだけにフォーカスすること。”

※音声より引用

例えば私なら、料理に携わる仕事をしてきた、その経験を活かしてSNS発信の仕事につなげようとした。そんな生き方もあるのか!と挑戦したくなる人もいるかも(?)知れない。発信活動をする中でwebに関わる仕事も増えた。まさか自分がMacBook使うようになるなんて思いもしなかった。

こんなにのめり込む世界があるなんて。20年早く知りたかった…そんな気持ちになる世界を感じていた。

でも、私の中で全く別ジャンルのことを今始めようとしている。

ずっとずっと無意識に「私はこれは苦手」「時間がないからむり」「才能がある人だからこういう思考ができるんだ」とずっと後回しに、避けるようにしてきた。

配信者の方が指摘していたのはこの部分。

人生は5年ごとに壁にぶち当たる

努力をして積み上げてきても、このままでいいのか?と思うタイミングが来るのだそう。

まさに今の私がその過渡期にいるように感じた。5年…働いたけど無理になってフリーランスになった。3年目を迎えたけどまた少し変化が起こる準備をしている。

これは今までやってきたことがコレで良いのか?という積み下ろす作業と、今までやってきた経験があるからこそ発見できたり判断できたという積み上げている作業と実際は両方なのだと思う。

バランスが大事とはこういう事なのか。

思い込みを捨てる勇気

私は3年前に会社員を辞めた。

結婚した。子どもも生まれた。でも、辛すぎた。

幸せになれる気がしなかった。存在価値も感じられない。居なくても同じ。

私の努力が足りなかったのだとおもう。でも、少なくとも学生時代、独身時代のバリバリ働いている頃は確かに私は存在していい場所があると実感出来ていた。

でも、出産後の誰でもできる仕事は何も生み出せず、仕事でも「出来ない」事が増えて家庭でも「今日もあれもこれも出来なかった」が増えて。何も頑張れなくなっていた私は、仕事を辞めて別の道を歩む決意をした。

忘れもしない。職場の研究室で知識不足でただの派遣である私は、実験で使った器具を片付けることが仕事だった。毎日午後は2時間ひたすら洗う。数百本の試薬入り試験管を手洗いしてから洗浄機にかけるのが任務だった。私これいつまで続けようか。1年経ったころ、涙が止まらなくなり何かが壊れた。

試験台を拭き終わる頃、私は思いついた。「新しい勉強しよう。」そこから行動するのは早かった。

勉強する内容は直感で決めた。受講先も直感だった。受講申し込みを即ポチ。それから辞める手配をした。

派遣なんて辞めやすくて楽なもんだ。

私が捨てたものは「外で働かなければならない」思い込みと「自分はこんなことしか出来ないんだ」という思い込み。

あれから2年半。見える景色はだいぶ変わったけど今もなお学びは終わらないし、悩みもある。

でも毎日人から受ける無駄なストレスは無くなったしあの頃1年ごとに謎の涙た止まらなくなる現象はなくなった。結果良いことづくめだ。

行き詰まったときが積み下ろすべきタイミング

ただ流されている人生は楽かもしれない。変化を恐れたり、同調圧力に負けそうになったり。

それでも自分がどんな人生を送りたいのか。学生時代に右へならえ、皆同じが心地よい空間で育て上げられたにも関わらず、社会に出たら突然「自分の考え」を求められる。矛盾した日本の教育が染み付いた私でも、変わろうと動き出した。

長い人生の中でたった一瞬の決断、この先20年くらいは自分でビジネスしたいと思っている中のたった3年。それくらいはもがき続けよう。「やりたいこと」がやっと見つかったのだから幸せだと思う。私は自分でビジネスがしたいんだ。

最後の言葉がいつもの配信者らしく、とても好きな部分でもある

「自分のワクワク感に従って、闇の中に飛び込もう」